「STAR WARS EPISODE Ⅲ」2005年08月01日 19:59


「スター・ウォーズ エピソード3」~シスの復讐~

 見終わってエンディングの文字の流れを見るともなしに追いながらなじみの音楽を聴く。第一話、というよりは今はエピソード4というべきだろうが、そもそもの始まりの「STAR WARS」の初日、拍手と共に迎えたエンディング、それから30年。時は流れて今日に至る。
 ガニメデシリーズ「巨人たちの星」の終局、テューリアンの環が閉じてしまうが、その閉じ方とは違えども、スター・ウォーズを巡る環が閉じてしまったような感がする。
 SF大好きで情報も本の片隅からやっとえていたようなあの頃、形も何もないまま想いだけがあった時代、そんな青春が環の向こうにある。

 などと鑑賞に耽るための映画ではもちろんない。
 結果が分かっていてそこにどう至るのかが描かれた映画である。エピソード1・2は(特に2は)楽しかったけれどちょっと物足りなかったこともあって、このエピソード3、何も映画館に足を運んでまで、とためらいもあったが、最初から見ている映画、最後まできちんと大画面で、と、出かけたのだった。
 
 結果は大満足。
 「いかにして彼は彼になったのか」
 目の演技がすごい。
 戦いの場面のCGもいいなあ。
 全体を通して説得力のある作りになっていて、予想以上だった。

「ここは魔法少年育成センター2」を読む2005年08月03日 18:21


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   著者 久美沙織
   エニックスノベルズ
   「ここは魔法少年育成センター2」 
     どうしろと?
   2003.3.31 刊
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 前作を読んだ後、シリーズ化されていると教えてもらい見つけて読んでみた。
 サブタイトルが【どうしろと?】
 
 【どうしろと?】
 なかなか味わい深い響きだ。進んでするわけではないが投げられたことは受けねばならない、といったところか。

 外からイクセンに入ってきた少年瑛蘭がそこになじんだ頃、かつての外(世間一般の人の住むところ)では魔法使いが犯罪を起こし、異質なものは排除する論理で魔法使いは移籍運動も起こり始めていた。
 それに関わる陰陽の世界、式神。
 リズミカルなドタバタとオタク的なネタとが絡み合ってさくさく楽しく一気読み。
 渋谷のハチ公まで登場してもう大笑い・・・。

「ここは魔法少年育成センター3」 を読む2005年08月04日 18:07


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   著者 久美沙織
   エニックスノベルズ
   「ここは魔法少年育成センター3」 
     とびます。
   2004.4.16 刊
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 シリーズ第三作
 イクセンに新学期がやってきた。エイランの新たに入学してきた下級生に囲まれ、ちょっと先輩気分。なんて優雅なこと入っていられないよね。パワーアップした原因もわからないままのエイラン君、どうも新入学の一人『飛行少年』庵野君が関係しているらしい。
 世間の対魔法使い排斥熱は冷めないまま、審議官が派遣されてくることになった。この審議官の二人組というのが実は・・・・・で、やることがともかくすごい。危うし、イクセン、である。
 飛んで、飛んで、とんで・・・・、先生方も可愛くて、またまた楽しい一時を過ごせました。

「わたしたちは天使なのよ!」を読む2005年08月05日 16:18


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   著者 久美沙織
   エニックスノベルズ
   「わたしたちは天使なのよ!」 
     放課後のファンタジスタ
   2005.1.7 刊
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 「イクセン」(「ここは魔法少年育成センター」)の女の子版。
 イクセンにも鳥越君がいたり、などなど、その存在はちらほら見え隠れしていたのだけれど、この話は魔法が絡まってくるというよりは、なつかし女の子の学園もの、といった風情。いや、出だしの部分で聖少女騎士学園に入学しようとする二人の少女と一緒に進んでいくとファンタジックに驚かされてにやりとしてしまうけれど、ね。

 サッカーは11人、ということでメインキャラだけで11人+α。いろんな女の子たちの学園生活だ。いつの時代も同じことってあるよね、なんて、遠い目になりながら読んでしまった。
 リカはナル君のお茶をいつか飲めるのだろうか^^

『もとの黙阿弥 浅草七軒町界隈』観劇2005年08月06日 23:50


『もとの黙阿弥 浅草七軒町界隈』
 劇中劇。
 語られる演劇論。
 井上ひさしの言葉がくっきり耳に飛び込んでくる。

 「○○、実は、△△である」
 「主と従者が入れ替わって・・・」

 この二つから起きる騒動が縦糸として物語が進むのならば、登場人物の言葉の中に潜む演劇論が横糸であろう。
 縦糸を若手俳優で、横糸をベテランでの組み合わせ。笑ってどきっとして笑って考えてほっとしてどきっとして、上質のエンターティメント味わい尽くした。
 惜しむらくは縦糸さんあたりの科白回しが一部微妙だったことだけれど、脇を占める方々がさすがきっちりしていたので、舞台が生きていた。
 
 生協経由で手に入れたチケット、座席が前から十数列目の6番、花道の左横! 花道との間に人の通る通路が少々空いているだけという良席にびっくり。
 開演前にはここ、新橋演舞場でかつて演じられた芝居(DVDで繰り返し観た)の中で花道を歩いたときの役者さんの様子想像したりして、それだけでもうれしい。
 
 本芝居での花道や小道具・大道具の扱い、凝り具合、脇の役者さんのこだわりなど、細部にも見所がどっさりだった。

 チケット高いのに芝居付いていすぎるのを反省して購入をためらっていた「小林一茶」、残席があったのをいいことに・・・・((^^。