映画「Dr.パルナサスの鏡」2010年01月23日 22:00

映画「Dr.パルナサスの鏡」

 映画館で見たチラシにに惹かれて前売りを買っての初日。
 
 同じ映画を見た娘との感想がけっこう違っていたのがまさにDr.の鏡。

 映像ファンタジーの見事さではともに「すごかったね、よかった」と
ほぼ一致するのに、その中で何を感じてきたかというとずいぶん違う。
見る人ごとに違う感想になる作品だ。
 
 鏡の中に入った心象に自分を重ねて見てみたり、語ろうとすると自分の今までが投影されてしまいそうな深さのある映画の構成で、もう一度見たらまた見方が違うかもしれないと思ったり。というか、もう一度みたい。
 最後近くの道標の場面、自分の今での選択がオーバーラップ。選ぶイコール「生」。映画の途中で苦笑い。それでも選ばざるを得ない。
 
 ロンドン市内の近代的な景色・殺陣もとと対比する馬車とか、ミュージカル仕立ての場面の笑いとか、細部を切ったところでもおもしろく、エンディングの「音」まで含めて、まさに劇場で見る【映画】そのもの。

 この作品は、DVD借りて自宅で見るのは良さが半減以下(もっと低い)かも。

 ゲーテ「ファウスト」、ダンテ「神曲」、「聖書」。タロットカードも、意味が深い。梯子も、蛇も・・・。
 モチーフの中にちりばめられているのが他にもたくさんあって、見つけ切れていない、または自分の中の知識が足りずにわからないところもあるのだろうけれど、自分の中のイマジネーションを刺激されたのは確か。

 ニックの立ち位置が、好み。

「血は立ったまま眠っている」チケット購入2010年01月26日 21:57

最初にこの舞台の情報をビラで見たのは同じシアターコクーンで上演されている「怪談牡丹灯籠」だったかどうか。
間違いなく「コーストオブユートピア」の時には束の中にこの一枚が入っていたのだが・・・。

ビラを見た瞬間に、寺山修司で、蜷川演出。テロリスト役の森田君は劇団新感線☆の[IZO]で観たときの印象強く、嵌り役の印象強く、観たい。でも、いろんな舞台欲張り過ぎと反省していた頃でもあって(というか、この作品の先行案内が来ていた頃は、3月以降の舞台のチケット取りに必死だったような^^;)、きっとWOWOWでやるから、いいことにしようとしていたのだけれど・・・。

コクーンの先行、ピアの先行、e+、二次先行、一般発売のお知らせ、立ち見席販売のお知らせ、と、案内読むたびに、「でも、やはり、今回はパスしよう」といい聞かせて年を越し、舞台は初日を迎えてしまった。気になるので舞台の情報は思わずチェックしてしまう。
とどめが今日の朝日新聞夕刊、劇評。
先週末に既にチェック済みの立ち見席の空き情報、まだ手にはいるかと夕食後車をサンクスに走らせる。

来週土曜日のチケット購入。
コクーンの立ち見は見切れるけれど案外悪くないのだ。

秋から揺れていた気持ちがあるべき場所にたどり着いた。

最初から素直にチケット購入していれば(もう少し良席ならば)と後悔するかもしれないけれど、映像を(もし放送されれば)観て、あの舞台入っておけば良かったという後悔だけはしなくてすむ。

楽しみに。