Kindle にデルフィニア戦記2014年01月07日 05:50

デルフィニア戦記全シリーズは初期の頃から発売日に必ずゲット、と入手に情熱かけた本のひとつで、疲れてぼーっとしたいときの再読にぴったり。
全18巻なので、読み飛ばし美味しいところ拾い読みしても、結構時間かかるのでまあ浮上できる。
大概お出かけの電車用に持ち出すが、当然一冊ということはなく、このシリーズだと日帰りでも三冊は最低でも欲しい。

週末ちょっと遠出予定でそこそこ乗り換え時間とかあるので、空き時間対策はなんと言っても本! かといって持ち出す本が増えても、というわけで、昨晩一挙にダウンロード。

実際に読まなくてもあるだけで安心だわ(^.^)

アン・マキャフリー死去2011年11月27日 14:48

アン・マキャフリーの訃報。
病気がちだったとはいえ、まだ、85歳。
残念です。

パーンシリーズも、歌う船も大好きで、パーンシリーズは今でも
コンスタントに再読を繰り返している愛読書。

<<http://www.ne.jp/asahi/passage/misato/book_a.html>>

ご冥福をお祈りします。



未邦訳、出版してほしいです>早川書房様

椎名 誠 講演会 「本の力、本の夢」(3)2010年02月05日 23:36

平成21年度市原市中央図書館
  文学講座・特別講演会

  椎名誠 「本の力、本の夢」

  2010年2月5日 14:00-15:30


雑感

むかーし、むかーし、そう、椎名さんがサラリーマンやめて作家になって間もない頃、「哀愁の町に霧が降るのだ」が出版された頃、当時新宿ロフトの対談、椎名&木村弁護士の日に仕事帰りに飛んでったっけ。

「本の雑誌」もまだ不定期刊でそれでもそろそろ届いてますか?(配本隊大活躍)と行きつけの書店で聞いていた頃。

小さな書店でもこだわりのあるところだったので、あれこれ買っているとこちらの興味も伝わり、週に数回はのぞいていたから「好きそうな新刊入りましたよ」などと言われて、確かにおもしろそうと、そのまま帰りの電車用に持ち帰りしていた頃。


そのころからの、そして「本の雑誌」がらみの椎名誠の印象が強いので、今日の講演の始まりは、ちょっと“大人に作った感じ“の椎名誠だった。

一人称「ぼくは・・・」と語り始め、市原は初めてだけれど運転してきながら、千葉の高校時代柔道部での大会、市原の高校と対戦して一回戦で負けたことを思い出した、など、語りが柔らかい。

図書館の企画・文学講座だし、テーマが【本】、やはり「さまよえる湖」から話が始まった。高校時代に購入した全集の値段¥580と言ったあと「当時ですから」と続けて言葉を切ったけれど、その言葉に隠れていたのは今より昔だから安く感じるでしょ、だったのか、高いでしょだったのか。会場雰囲気は(安い)の方が多かったかな。いや当時としてもいい値段だったと思うけれど、と、心の中でつっこみ入れる。

TVの企画番組などでの旅の探検・秘境の話になり、
「○周年記念番組、とかだったけれど、今の芸人が行きました、さあここでクイズです、とかいう番組と違って、N○Kのドキュメンタリーみたいにしっかりとした作りで・・・・」
と、変化球で鋭さを加える。

アナコンダ・オオアリクイでもりあがり(わあ、そうなんだ、すごい、知らなかったぁ・・・などなど)多機能の携帯電話や魔法瓶・電子ポットのボタンの話で笑いが起こるようになった頃だったろうか、

「ぼくは・・・」が、「おれ・・・」に変わる! こともあったりしてので

わーい、椎名さんが戻ってきたよぉ、とうれしくなる。

「予定したこと全部話せなかったけれど」と言いながら、最期は力業で講演テーマ「【本の力、本の夢】に持っていったようなところもある。

テレビについては思うことあるんだろうなあ、そりゃそうだろうなあ。

でもあちこちに飛んだ旅の話やあれこれの話、椎名さんの生き方がまさに【本の夢】だし、本を力にしてきた人なんだよね。

「質問のコーナーを・・・」とか言いながら、「時間ないし、質問なしでいいですよね」と講演を終わりにしていくあたり、司会のいうところの“椎名誠先生”ではない、たき火が大好きなビールが大好きな“椎名誠“がそこにいた。


昨日読み終えた「やんごとなき読者」と共通の言葉

  【本】
  読むことでの変化

私もまた、まだまだ、読もう。

椎名 誠 講演会 「本の力、本の夢」(2)2010年02月05日 22:48

平成21年度市原市中央図書館
  文学講座・特別講演会

  椎名誠 「本の力、本の夢」

  2010年2月5日 14:00-15:30

講演概略(覚え書き)

  ・運命を決めた本「さまよえる湖」
 
この本に出会ってからいろいろと似たような本を読むようになり、十五少年漂流記もノンフィクションと区別つかないまま読んだ小学生時代、こうして読書に入っていった。

  ・ジュブナイルから完訳本へ(より深く求める)

高校時代に買い求めた、白水社「西域探検紀行(全14巻)」のうちの実物一冊持参、¥580とのこと。
 
  ・夢は持っているべき(タクラマカン)

TVの仕事で秘境・冒険へ。そんな中で【井上靖 「楼蘭」】に関係した企画で日中共同の取材で夢の地に行く。シベリアの話も。

  ・椎名誠写真展「五つの旅の物語―プラス1」
   品川 キャノンギャラリー 
 http://cweb.canon.jp/s-tower/floor/1f/gallery/shiina/index.html
 2010.2.17-3.29

  ・旅とは前後にわたって学習を強いるもの

旅に行くと現地で興味を持ち、日本に帰ってくるとそれについて調べる。調べるのは「本」。もっともっと知りたくなる。別のところに行きたくなる。(インターネットは限られた情報しか得られない)

アマゾンのアナコンダについて興味を持ち【生物の成長限界の話】など、生物分野に興味が広がる。
オオアリクイに興味を持ったことから、人の分岐の原点とも言われる【ナックル歩行】のこと、などなど、本で広がる。

  ・旅は、異文化理解のためのものでもある

探検や海外だけが異文化ではない。国内も異文化はたくさんある。
  アメリカ育ちの孫と日本のトイレの話。
  トイレに付加価値がありすぎる。
  付加価値、これが日本。
  魔法瓶のボタンの話で会場内を和やかな笑いに。
  南米で一眼レフカメラを渡して撮影を頼んだらとられてしまって慌てるカッブル(バカップル)の話@現地の人の1年分の収入に近いカメラを渡す方が悪い。捕まらなかったが、もしかしたらでき心で‘これがあれが1年家族を養える’と思ってしまった善良な人だったかもしれない。想像力足りない。異文化を知ろうとしない。

  ・日本ガラパゴス現象

製品に多機能なものをつけても国際基準でなく競争力がない。
文化・経済・各種機能がガラパゴス化している。

公衆電話(10円玉)-プリペイドカード-携帯、と変わってきて、自宅外での電話がかけにくくなって仕方が無く携帯電話を買った話。
あの機能もこの機能もいらないと余分なもののついていないはずのシルバー対応の携帯電話を買ったはずなのに、取説がこんなに厚い(場内頷きながらの笑い多々)など・・。

  ・切り花-捉え方

壇横に飾られた切り花を指し示して

遊牧民のモンゴルでは動物の食べる草には敏感でも群生して咲いているエーデルワイスでも花というだけで興味はない。
ナホバ族の人が日本の墓で草取りをしている人を見て、(墓の下の亡き命)からはぐくまれた生命(草)を、なぜ刈り取るのだ。切り花を飾るのは逆ではないか、と言った。
など。

日本人が普通と思っていることが民族が違うと逆になることもあるのではないだろうか?

  ・水の話

今一番気にかかっているのが水のこと。今後の日本の大きな問題。

水に鈍感な日本。ありすぎると価値が無くなって見えるようになる。

国際河川が海外では大半。水の汚染は戦争に結びつく。川の源泉は手厚く保護されている。
日本は約35,000本の国有河川。源泉は保護されず、ケミカル汚染・免疫力の低下など、問題に。

抗菌グッズっていってるけれど、いいことだけじゃない。

  ・こういった知識は本から得られる。得てきた。

本は蓄積される。

自分で判断できない幼児性(TVの某○○たなどが良いといったらわーっと飛びつくような)。テレビに作られている幼児性。
これに対応できるのは本ではないか。

本を読んで、蓄積されて、書くようになった。
判断に基準を育ててくれたのも本。

   ・源は本ではないか?

(写真展見に来てね)

椎名 誠 講演会 「本の力、本の夢」(1)2010年02月05日 19:06

講演会 入場券
平成21年度市原市中央図書館
  文学講座・特別講演会

  椎名誠 「本の力、本の夢」

  2010年2月5日 14:00-15:30


行って来ました。

両面印刷の入場券の裏にはプロフィールや受賞歴など。

プロフィールの始めに、『1979年より、小説、エッセイ、ルポなどの作家活動に入る』とあり、『主な作品・・・』と続いていたのだが、やはり椎名さんといったら、順番の最初は【エッセイ】にして欲しかったなあ、など、開始前に裏面を読んでいた。
探検・冒険家としての紹介部分はちょっと少ない気もした。『趣味はたき火キャンプ、どこか遠くへ行くこと』と書かれてはいたけれど。
司会の椎名さんの紹介(椎名先生といっていた)も、この裏面を読み上げたものだけだったのだ。
うーん。

主催挨拶で、市の教育委員長が登場。この種の役職の人にはあまり好印象がないので、引き気味で話を聞き始めたのだが、この方は違った。

椎名氏にはいろいろな顔がある、まず作家として、と続けた言葉が、「当時、非常に多くの人に読まれた『さらば国分寺書店のオババ』をはじめとして・・・」

おお! わかってる、教育委員長。

実際は、ベストセラーとか言っていたような気もするがその辺は忘れてしまった。が、確かにこの本は当時私の周辺では非常に読まれていたのだけれど、それでもかなりマニアックに近かったように思う。d得も、そのまま椎名さんを語る教育長の言葉が作り物でない感じで、あの本がでた頃夢中で読んだ一人だったのかなあ、と、あくまでも想像でしかない委員長の人生に思いをはせたりして、椎名氏の登場を待った。

しかし、今、書きながら思ったのだけれど、
「よしよし、教育委員長、君にもオババの本読んでワクワクしてた若い頃があったんだなあ」なんていう感じ方って、なんか、これって・・・^^;

いやあ、私にも【時】はあったわけだから。
なんて話は、このあと(3)でちょっと書く。
(2)は講演の概要。