映画「トリスタンとイゾルデ」2006年10月22日 21:37

娘と映画館、昨日に引き続きの蘇我(昨日は電車、今日は車)だ。

この二人の物語を初めて知ったのは小学生の時に(買ってもらって)読んだ少年少女名作物語の中の一冊、「アーサー王物語」のとある一章だっけ。
読書傾向は微妙に変わっても中世という時代に惹かれることも多く、トリスタンとイゾルデの話はあれこれ目にしてきていた。娘も微妙に似ているような「この時代の映画はとりあえず押さえておきたい」など、とあれ意見の一致を見て出かけたのだった。

きれいな恋愛映画、マーク王が哀しい。
後半涙がじんわり。

映画の宣伝の『愛は死より切なく、そして尊い。』というのもたしかにあるのだけれど、マークとトリスタン、叔父と甥という二人の間にある物語がいい。いずれDVD化されて自宅で見ることができるとしてもこういう映画はこっそり劇場で見るのがいいなあ。
佳作なり。

宣伝用の『「ロミオとジュリエット」の悲劇はここから生まれた。 』というのはちょっとどうかと思うのだけれど・・・・・。これには引っかかりを感じています。

「STAR WARS EPISODE Ⅲ」2005年08月01日 19:59


「スター・ウォーズ エピソード3」~シスの復讐~

 見終わってエンディングの文字の流れを見るともなしに追いながらなじみの音楽を聴く。第一話、というよりは今はエピソード4というべきだろうが、そもそもの始まりの「STAR WARS」の初日、拍手と共に迎えたエンディング、それから30年。時は流れて今日に至る。
 ガニメデシリーズ「巨人たちの星」の終局、テューリアンの環が閉じてしまうが、その閉じ方とは違えども、スター・ウォーズを巡る環が閉じてしまったような感がする。
 SF大好きで情報も本の片隅からやっとえていたようなあの頃、形も何もないまま想いだけがあった時代、そんな青春が環の向こうにある。

 などと鑑賞に耽るための映画ではもちろんない。
 結果が分かっていてそこにどう至るのかが描かれた映画である。エピソード1・2は(特に2は)楽しかったけれどちょっと物足りなかったこともあって、このエピソード3、何も映画館に足を運んでまで、とためらいもあったが、最初から見ている映画、最後まできちんと大画面で、と、出かけたのだった。
 
 結果は大満足。
 「いかにして彼は彼になったのか」
 目の演技がすごい。
 戦いの場面のCGもいいなあ。
 全体を通して説得力のある作りになっていて、予想以上だった。

知られざる“サウンド・オブ・ミュージック”~アメリカに移民したトラップ一家4代の物語~2005年06月06日 20:51

映画とは異なる真実のトラップファミリー四代にわたる物語

 ニューイングランド地方の美しい自然の中での取材、インタビュー。子どもも目から見たマリアとトラップ大佐のことなどアメリカ移住後のトラップ一家が浮かび上がる。
 1952年の舞台の映像が流れたり、インタビューと合わせての歌があったり、音楽と風景と言葉でつづられたドキュメンタリーだ。

 実は手元に一冊の本がある。
      「サウンド・オブ・ミュージック」
      マリヤ・トラップ/中込純次訳   三笠書房
      1972.10.10発行
 "The Story of the Trape Family Singers"
by Maria Augusta Trapp.
J.B.Lipncott co. 1499
  
 公開されたミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の熱が冷めない頃書店で見かけて購入したものだ。定価480円というのは当時の小遣いではちょっと高かった。この本を読んだとき、いわゆるミュージカルは本の前哨で、その後がずっと一家の物語だということを知った。
 この本で語られていたのは第二次大戦後の数年後までのこと。このドキュメンタリーはさらにその後のトラップ一家を時代の中に語っている。9.11以降まで・・・。
  番組の見所として
***********************
地上波では扱うことが難しかったテーマに真正面から取り組み、“今”という時代を徹底的に解剖します。 また、「時代を映す」ことにこだわる一方で、「時代の映像を遺す」という視点がこの番組のもうひとつの柱です。高画質というデジタルハイビジョンの特徴を生かしながら、次世代に遺したい映像にもこだわります。その時に、映像として記録しなければ失われてしまう「事象」を丁寧に描きます。
***********************
 とあったけれど、確かに。
 たまたま見たTV欄でこの番組見つけてよかった。