「兄おとうと」を観る ― 2006年02月03日 19:55
「兄おとうと」
1月31日(火) マチネ
新宿紀伊国屋ホール
こまつ座第79回公演
辻 萬長(吉野作造)
剣 幸 (吉野玉乃)
大鷹明良(吉野信次)
神野三鈴(吉野君代)
小島尚樹(青木存義 ほか五役)
宮地雅子(大川勝江 ほか五役)
林 勝哲(ピアノ演奏)
民本主義の吉野作造、その弟の信次(大臣を2回務めた高級官僚)、それぞれの妻(こちらも姉妹)、彼らが出会った市井の人、時の流れの中での五つの場面の中から浮かび上がる大正から昭和への時代。
吉野作造は知っていたがその彼にばりばりの官僚の弟がいたとは知らなかった。深刻なこともさらっとした中に織り込むのは井上ひさしの特徴で、それを生かした演出・芝居。二人が出会うたびに始まる議論・口論。笑いあり怒りあり涙あり喜びあり、きしむつらさも痛さも軽やかな音楽にのせて語られる井上芝居。
ピアノの生演奏と歌・うた・唄。
音楽評伝劇。
2003年初演の再演である。休憩はさんで約3時間、場面ごとしっかり味わって大満足だった。
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