Kindle にデルフィニア戦記2014年01月07日 05:50

デルフィニア戦記全シリーズは初期の頃から発売日に必ずゲット、と入手に情熱かけた本のひとつで、疲れてぼーっとしたいときの再読にぴったり。
全18巻なので、読み飛ばし美味しいところ拾い読みしても、結構時間かかるのでまあ浮上できる。
大概お出かけの電車用に持ち出すが、当然一冊ということはなく、このシリーズだと日帰りでも三冊は最低でも欲しい。

週末ちょっと遠出予定でそこそこ乗り換え時間とかあるので、空き時間対策はなんと言っても本! かといって持ち出す本が増えても、というわけで、昨晩一挙にダウンロード。

実際に読まなくてもあるだけで安心だわ(^.^)

「オシムの言葉」を読む2006年01月02日 18:08


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   著者 木村元彦
   発行所 集英社インターナショナル
   発売元 集英社
   「オシムの言葉」
   -フィールドの向こうに人生が見える
   2005.12.10 刊
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オシム(監督)という人を知ったのは、偶然の幸運であった。Jリーグが発足し身近な地元のチームということで心の片隅に止まっていたジェフユナイテッド。降格の危機を何回も経験し、そして、2003年、新しい監督が決まったという報道に接した。それが、オシムである。
いつの頃だったろう、試合後のオシム監督の言葉が気になるようになったのは。
オフィシャルサイトに「オシム監督語録」というコーナーができ、注目度が増す。

サラエボが故郷の、分裂前崩壊前のユーゴスラビアの最期の監督。

東欧の民族紛争を語り、オシムの半生を語り、ジェフの選手との関わりを語ったこの本、ずしりと響く。
「あなたの人生は?」
と問いかけられる。

「故郷の岩屋」(上)を読む2005年12月22日 16:50


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   著者 ジーン・アウル
   訳   白石朗
   発行所 ホーム社
   発売元 集英社
   「故郷の岩屋」(上)
   “THE SHELTERS OF STONE”
   2005.12.10 刊
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ARTH'S CHILDREN、エイラ。

評論社での翻訳は第4部で止まり、3年前発売になった第5部の翻訳が待ち遠しかった。第5部自体長く間があいていたので、原書を購入し読んではいたのだが、細部まで辞書ひく読み方をしていないので、日本語でゆっくり読みたい思いもあった。
第1部から再翻訳a href="http://www.shueisha.co.jp/home-sha/ayla/2">「エイラ-地上の旅人」シリーズとして集英社から順次発刊されていた。

この巻ではジョンダラーの故郷にたどり着いたエイラがジョンダラーの一族にであう。ここでも文化的偏見にあうエイラだが・・・。

453ページ一気読み。
充実の時間。

「パンドラの檻」を読む2005年11月28日 19:29


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   著者 茅田砂胡
   C★NOVELS ファンタジア 中央公論新社
   「パンドラの檻」クラッシュ・ブレイズ
   200.25 刊
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このシリーズ最初に書いたように、彼と彼らと、と、登場人物の役割があらかじめ規定されている。作者が後書きで「まず3人ありき」と語っているくらいなので、それに合わせた話になってしまうのは仕方がないのかもしれない。
彼一人の力で対処できたと思うが、とは、惰性読者の繰り言である。

それでも、立ち読みで中央公論新社のサイトから読みにいったPDF20ページや、編集部からのメルマガで「・・・もちろん想像の通り・・・」なんて書かれて、どんな話になるのかな、と思っていたよりは意外性がある。

「パンドラ」

なるほど「パンドラ」となるとここしかないと納得がいく。
彼にとって、は。
そういうつながりで話持ってきましたか>構成

前作最後に「門(ゲート)」が語られたが、今作品も「門(ゲート)」と重力派エンジンがきっちり役目を果たしている、というか、彼はこれらと切り離せない。
その彼の活躍がもう少し見たかったところだが、さくさく読んで、うーん、こんなところかな。

「帝王(リーガル)の陰謀」<ファーシアの一族>を読む2005年10月15日 21:50


第一部「騎士(シヴァルリ)の息子」に続いての今作品。

山の王国でのリーガルの陰謀(継ぎの王である兄を殺しその花嫁を奪おうとするもの)を阻止したフィッツだったが、その時受けた身体の傷がなかなか治らないまま、六公国のバックキープに戻ってくる。
山の王国から嫁いだケトリッケン(継ぎの王妃)は文化の違いもあってなかなかなじめず、継ぎの王たるヴェリティも押し寄せる赤い軍団との戦いに疲れはてていた。そこに張り巡らされたリーガルの陰謀・・・。

回想なのだから主人公のフィッツが倒れるわけはなく、『後になって思えば・・・』という記述がたまに見受けられることから想像しても六公国がそれなりの歴史を刻んであろうことは想像できるのだけれど、それが信じられないくらいの緊迫感が物語の中にある。

とらえられ死にかけ商人から救い出した狼と<技>でつながったフィッツ。幼なじみの少女との愛をはぐくみながらもそれを一番に選び取ることのできないフィッツ。
フィッツはどう動くのか、公国はどうなるのか、彼を取り巻く人々は・・・、など興味つきず、じっくり味わいたいのに先も知りたいというジレンマに陥ってしまった。
下巻に入ってからはいけないと知りつつ先の方を開いては数行ずつパラパラ読み、しかしハッピイエンドのファンタジーでないので物語りの動きが読みづらくまた現時点の読書箇所に戻り、後はおとなしくページを繰った。

読み応え抜群。

「帝王(リーガル)の陰謀」<ファーシーアの一族>
 上・下巻
ロビン・ホブ 著
鍛冶靖子 訳
創元推理文庫
2005.7.15 刊