「労働者M」観劇を観る ― 2006年02月11日 17:43
「労働者M」
2月7日(火) 渋谷、シアターコクーン マチネ
作・演出: ケラリーノ・サンドロヴィッチ
美術 : 中越司
音楽 : 伊藤ヨタロウ
出演 : 堤 真一 小泉今日子 松尾スズキ ほか
不条理なあまりにも不条理な・・・
ケラリーノ・サンドロヴィッチの作品を見るのはこれが初めてなのだったが、<SF風味の奇妙な革命喜劇>と銘打たれた近未来と現在が錯綜せずに同時進行していたこの世界、終演後も中途半端な場所に放り出されたままだ。
笑うにしろ泣くにしろ驚くにしろ何らかの感情を呼び起こされての観劇が大半なので、気持ちを持つこと(もしくは共感を感じること)がこうまでみごとに遮断されることに、あとになって感動した。見た直後はわからなかったことがあとでじわじわ利いてくる。まるで遅延性の毒のよう。
作品は不条理でとりつきがたいのにコネタが利いてくすぐりの笑いたっぷり、なんていう舞台の流れも計算づくしなんだろうなあ。
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