『もとの黙阿弥 浅草七軒町界隈』観劇 ― 2005年08月06日 23:50
『もとの黙阿弥 浅草七軒町界隈』
劇中劇。
語られる演劇論。
井上ひさしの言葉がくっきり耳に飛び込んでくる。
「○○、実は、△△である」
「主と従者が入れ替わって・・・」
この二つから起きる騒動が縦糸として物語が進むのならば、登場人物の言葉の中に潜む演劇論が横糸であろう。
縦糸を若手俳優で、横糸をベテランでの組み合わせ。笑ってどきっとして笑って考えてほっとしてどきっとして、上質のエンターティメント味わい尽くした。
惜しむらくは縦糸さんあたりの科白回しが一部微妙だったことだけれど、脇を占める方々がさすがきっちりしていたので、舞台が生きていた。
生協経由で手に入れたチケット、座席が前から十数列目の6番、花道の左横! 花道との間に人の通る通路が少々空いているだけという良席にびっくり。
開演前にはここ、新橋演舞場でかつて演じられた芝居(DVDで繰り返し観た)の中で花道を歩いたときの役者さんの様子想像したりして、それだけでもうれしい。
本芝居での花道や小道具・大道具の扱い、凝り具合、脇の役者さんのこだわりなど、細部にも見所がどっさりだった。
チケット高いのに芝居付いていすぎるのを反省して購入をためらっていた「小林一茶」、残席があったのをいいことに・・・・((^^。
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