「血は立ったまま眠っている」 観劇2010年02月06日 02:00

「血は立ったまま眠っている」
作  寺山修司
演出 蜷川幸雄
出演 森田剛、窪塚洋介、寺島しのぶ
   遠藤ミチロウ、金守珍、大石継太
   柄本佑、冨岡弘、大橋一輝
   澤魁士、鈴木重輝、鈴木彰紀、手打隆盛、松田慎也
   江口のりこ、市川夏光、蘭妖子
   丸山智己、三谷昇、六平直政 他

 2月6日 マチネ

透明感のある猥雑さ、時代のいらだたしさ、ミチロウの歌うブルースで一挙に1960年という時代の中に放りこまれて、床屋の場面、その出だしから引き込まれる。
いつものコクーンが突如アングラのテントの中にいるかのよう。

夏美の寺島しのぶ、18歳の役だが、すごい。安心して観られるのはもちろんのこと説得力がある。
目的の一つだった森田の演技、いらだちと不安を抱え込んだ17歳。
その純度が舞台に透明さを与えている。1幕のラストは鳥肌が立った。

シンと劇場全体が静まりかえった中でひびくセリフ。ライト。

テレビや映画ではという映像では決して味わうことのできない舞台の一つとなった。

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